日本の夏は、一昔前であれば心地よい季節だと言い表されていました。ところが2000年以降は酷暑という言葉を持ってあらわすようになり、連日38度以上の高温となります。ニュースや新聞では命を守る行動を呼びかけられ、エアコンが生活必需品となってしまいました。暑いからエアコンを運転させるという行動は、若くて健康な方であればどなたでも思いつくものです。
ところが高齢者の場合は感覚が鈍くなっており、暑い・寒いというものを感じられなくなります。たくさんの高齢者が集まる老人ホームやケアハウスでは、厚生労働省から温度計センサーの設置を呼びかけられています。温度計センサーとは赤外線を利用して空間内の平均温度を測定できるセンサーで、家電量販店やネット通販で手に入れることが可能です。これを高齢者施設で設置をすることで、客観的に今現在の気温がわかるというわけです。
温度計センサーの特徴は、あらかじめ設定しておいた温度になるとアラームを鳴らすという点です。個人の感覚ではなく、機械によって測定をなされるので非常に正確な数値を知ることができます。昨今ではコンピューターと連動させて温度を知ることもできるようになりました。スマートフォンの専用アプリを使って遠隔地で気温もわかるため、気象庁でも利用をされています。
高齢者施設なら常に快適な室内環境を作らないといけないので、活用し甲斐のあるアイテムで良い組み合わせとなるでしょう。