室温の把握やペットの飼育を行う場合の温度管理は、普及価格帯の安価な製品でも十分に用途に応えられます。温度変化に敏感な動物を飼っていたり、僅かな変化が致命傷になる精密機器などを取り扱っているなら、精度重視で温度計を選ぶことが必要です。ただし、普及価格帯に対して10倍から100倍もの価格差があるので、本当に温度管理において必要かどうか検討を要します。エアコンなどの機器で温度管理をする方法もありますが、内蔵のセンサーはおまけのようなものですから、精度はそれなりで厳密な管理は難しいです。
そもそも温度は窓際や壁際、床と天井で差が生じるのが普通なので、1つのセンサーのみで厳密に管理しようとすること自体が間違いです。お風呂場のお湯の温度管理をする時は、給湯器の温度設定任せにするのではなく、防水タイプの温度計を加えて管理を行うのがおすすめです。給湯器で設定した温度に間違いはないとしても、お湯は出てきた瞬間から温度が下がりやがて冷めてしまいます。その為、入りたい温度でお湯を出しても実際にはぬるく感じますから、温度計を使って確認や管理をすることが重要というわけです。
冷蔵庫や冷凍庫のように、密閉された空間なら温度を一定に保つのも容易いですが、浴槽は空気と触れる面積が広いので、密封したり冷めないようにするのは困難です。つまり設定を高めにしてお湯を貯めつつ、冷める前に入浴を済ませることが、快適にお風呂を楽しむ為の温度管理となります。